オフショア釣行記 -マグロ・キャスティング編-

今回は、博多漁港から出航の「武蔵丸」さんに乗船して

マグロ・キャスティング釣行です。

 

 

現在、太平洋クロマグロは資源量が非常に減少しており、初期資源量の3%を割り込んでいる。との報告もあります。

また、太平洋クロマグロの産卵場所は、南西諸島周辺海域と日本海であることがわかっており、いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)内であることがわかります。

従って、日本が資源管理をきちんと行えばマグロの資源量は回復するのではないかと思います。

そこで、壱岐と対馬の漁師さんたちは、マグロの産卵期である6月、7月を自主禁漁期間と定めて、この期間は漁を行っていません。

当然のことながら、我々アングラーも同期間はマグロの釣行を行っていません。

 

 

そして、やっと禁漁期間明けの8月ついに念願のマグロキャスティング釣行に行って参りました。

 

博多漁港を6時半に出船し、ポイントまで約2時間半。

 

 

到着するやいなや、周辺にはカモメがたっくさん。海面にぷかぷか浮いて、休憩中

 

 

辺りをふらふらとパトロールしていると・・・・・・海水面が突然

 

 

 

 

 

ジャグジー。(この状態を”ナブラ”と呼びます。)

 

鰯がマグロから追いかけられて、水面まで追い詰められ、かたまった鰯の群れにマグロが下から突っ込んで捕食し、水上に飛び出している状態です。

 

 

 

そこに、さっきまでマッタリと休憩していたはずのカモメが飛んできて、ジャグジーの中にダ~イブ!!

 
 
 

急いで船を走らせて鳥山に近づくとマグロはすぐに沈んでしまいます。

 

 

 

するとまた、別のところに鳥が集まり始めて、またそこでナブラができます。

 

 

 

その映像がこちら。

 

この中に、ルアーを上手にキャスティングしなければマグロは釣れません。

 

たとえ、良い所にルアーが飛んでいっても、ルアーのサイズが追っかけられている小魚のサイズと違えば見向きもされません。

 

運よく、ヒットしてもライン(道糸)とリーダー(ハリス)との結束が弱かったり、リールのドラグが強すぎたり弱すぎたりしてもラインが切れてマグロは釣れません。

 

いろいろな条件がそろわなければなかなか釣り上げられません。

 

3年通って、やっと1本。なんていうのもざらです。

 

 

 

 

しかーし!

 

 

今回、運よく。・・・

 
 

ナブラのチョイ横にキャ~スト!

 

 

 

すると、投げたルアーの方向にナブラが移動してきて、ルアーをガブリ!(たぶん?)

 

 

ドラグが勢い良く鳴って、ロッドが弧を描く。・・・久しぶりの引きです。

 

 

船の後ろに移動して、ファイト!!

 

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10分少々のファイトタイムでしたが、充分楽しませていただきました。

 

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28kg

 

 

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海の恵みに感謝しつつ、美味しくいただくためにこのまま、氷詰めにして、3日間の熟成。

 

今年の夏は特に暑いので、氷の消費量は半端なく、3日間で20kgの氷がほぼ水になりました。

 

 

おかげで、美味しいお刺身を頂く事ができました。

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夏のマグロでしたが、脂身もそこそこあって、最高でした。ご馳走様でした。

マグロの資源を管理して、いつまでも釣りができる海を残して欲しいと思います。