有明海の潮干狩り
2018.05.18

ゴールデンウィークの最中、九州事務所のメンバーを募って有明海のアサリ獲りに出かけました。
各人の準備は、広いツバの帽子、波しぶきを避けるウインドブレーカー、熊手、アサリを入れる網かご、クーラーボックス、水とお弁当、日焼け止めクリーム等々。
河川沿いにいっぱい漁船が並んでいました。冬場はノリ養殖に使われます。
沖の砂堆まで漁船で行きます。
(11:35)河川堤防沿いにある江浦漁港から船出は潮を見計らって船出した。


乗った”千海丸”の船長さんは40歳代のはつらつとした人。
有明海の漁業についていろいろ話してくれた。
「来年以降の資源を守るため、殻の長さ25mm以下のアサリはその場に残してください」とのこと。
皆さん守ってくださいよ。 それと、ちゃんとライフベストを着用していますね。
河口を出てスピードを上げ波しぶきを浴びながら白波を立てて進むこと20分、現場に着きましたが、・・・
まだ潮が高く上陸できません。
この待ち時間にアサリのこと,有明海のことを勉強しましょう。昼の弁当を食べながら。
http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/news/fnews38.pdf1965-1986年までは全国のアサリの漁獲量は12万トン以上有りましたが,急激に下がり,現在は3万トン位です。
ここ有明海だけでも盛期は3万トンぐらい獲れました。近年は漁獲できない年もあります。

1時間半、陸化するのを待ちきれずに、尻を濡らして漁りまじめた人がいます。
天気は快晴、干拓堤防から1.5km離れているのに大牟田の工場が見えます。
春の大潮時には干満の差が5mを超えます.今日の干潮は14時57分です。
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さあ、干上がりました。獲りましょう。

船は、座礁ではありません。
見渡すと、変なものがありました。


土嚢のような上の写真の中身は、貝殻と人工の軽石でした。何のために?
稚貝が小石にくっ着く性質を利用し、蛎殻等を小石大に焼成した稚貝保護装置です。
この石にアサリがくっつき波や流されないようにしてアサリの減耗を防いでいます。
アサリが増えるように,漁協の方々が設置し、手入れをされていると聞きました。
この装置が効いたのか,今年はアサリが沢山沸いたそうです。
これらの努力のお陰で,私たちは潮干狩りを楽しめた訳です。
もう一つの努力がありました。
写真の後方に見えるのが”初島”と呼ばれる炭鉱の遺跡で、坑道へ空気を送る施設がありました。
しかし、その炭鉱採掘の坑道の上方の海底面が大量地下水の汲み上げなど原因で陥没してしまい、そこが溜まり水となって水質・底質を悪くします。
その対策として、大穴陥没地域に砂を盛ったところがこの辺りのアサリ漁場となったのだと思います。
